経営情報

2024年3月期は、chocoZAP事業が黒字化構造へ早期転換、下期は連結・chocoZAP事業ともに黒字を達成。今期は中期経営計画における「回収・再投資期間」の1年目として、chocoZAP事業の「質」と「量」を両立した成長投資を継続しつつ、既存事業も含めて利益拡大を目指してまいります。

代表取締役社長 瀬戸 健

株主の皆様には、日頃より格別なご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2024年3月期(第21期)は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行を受けた経済活動の正常化が進みましたが、円安の長期化や原材料・エネルギー資源の高騰の影響により、依然として先行き不透明な経営環境が続く中で、「コンビニジム」chocoZAP事業の拡大に伴う会費収入等の増加により、売上収益は5期ぶりに増収となりました。chocoZAPは店舗あたり投資コストの低減を図りながら2024年3月期に計904店を出店し、2024年3月末の店舗数は1,383店となりました。また、広告宣伝を積極的に行ってきたことで認知度の向上とともに入会者もさらに増加し、2024年2月時点の会員数は110万名超に達しております。利益面につきましては、2023年3月期(第20期)に引き続き2024年3月期をchocoZAP事業への戦略的投資を加速させる先行投資期間として位置付け、chocoZAP店舗の出店投資や広告・販促投資を実施しました。既存事業においては原材料高・仕入価格の上昇の影響等も続きましたが、chocoZAP事業が全国普及による出店投資効率向上や集客コストの改善により、2023年11月度より2024年3月度にかけて月次決算ベースでの黒字化を達成するなど本格収益化したため、グループ全体で営業損失幅は前年同期比および当初計画比の双方で改善いたしました。

2025年3月期(第22期)の連結業績予想につきましては、引き続き、chocoZAP事業における新規出店および会員基盤の拡充を進めることにより、売上収益は1,777億円と増収を見込んでおります。また、chocoZAP事業への新規出店・集客・DX関連・追加サービス開発等の関連投資を継続する一方で、同事業の収益化が寄与することから、営業利益は63億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は20億円を見込んでおります。

今後は、会員基盤の拡大に伴うライフログをはじめとする各種データの蓄積等を活かした他社との協業やデータ連携による、chocoZAP事業の「ウェルビーイングプラットフォーム」実現へ向けた進化や、それらに関連するグループシナジーの創出を通じて、中期経営目標である2026年3月期(第23期)連結営業利益300億円、2027年3月期(第24期)連結営業利益400億円の達成に向け、さらなる成長を実現できるよう邁進いたします。

株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご指導とご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

RIZAPグループ株式会社
代表取締役社長 瀬戸 健